こんにちは、クリエイティブSecの長谷川です。

さて、タイトルの通り、NTT東日本・西日本は2023年1月31日をもって
「フレッツ光」提供エリアでの「フレッツADSL」のサービスを終了しました。
2000年よりスタートしたサービスの歴史に、１つ幕をおろした形となります。
今の若い人は、「ADSL」って何と思われるかもしれませんね。

ADSLとはなにか？

今はインターネット接続のための回線といえば、光やLTEなどを用いた接続が当たり前ですが
光回線が普及する前は、固定電話の回線を利用したインターネット接続が主流でした。

その電話回線時代も、「ダイヤルアップ接続」「ISDN」「ADSL」と移り変わってきたわけですが
「ADSL」は電話回線の音声通話では使われていない高い周波数を使って
音声通話とダブらないように棲み分けて通信を行う企画です。

また、「ADSL」の素晴らしかったところは、通信速度が40Mbpsや45Mbpsなど高速で
インターネットに繋ぎっぱなしもOKで電話代を気にする必要がなかったところにあります。

え？40Mが高速！？繋ぎっぱなしOKが素晴らしいってどういうこと！？

はい、たぶん若い人たちからしたら、喜びどころがわからないです話ですよね・・・。

昨今のインターネットは光回線であれば1Gbpsや10Gbpsなどといわれているので
1Gbpsと比較してもざっくり100分の1以下の速度です。

ただ、当時は速かったんです。
「ADLS」「ISDN」より更に前の「ダイヤルアップ接続」のときは
56Kbpsという速度で、たとえば今iPhoneなどのスマホで取った写真（2MB）くらいは
一瞬でアップロードもダウンロードもできてしまうわけですが
ダイヤルアップ接続ではダウンロードに5分くらいはかかるような時代でした。

それが「ADSL」になった途端、秒でダウンロードできるようになったので、当時の人たちは感動を覚えたと思います。

また、繋ぎっぱなしがOKという点についてですが
「ダイヤルアップ接続」と「ISDN」は、「ADSL」と違って
音声通話と同じ周波数帯を使っていたため、基本使用料とは別に通信費（電話代）がかかっていたのです。

今では、光回線であれば月にどれだけインターネットをしようが気にする必要はありませんし
強いて言うなら、スマホでは3GBプランなどの通信容量でのプランはありますが
LINEやちょっとしたWEBサイトの閲覧程度なら容量を気にすることなく使えるかと思います。

しかし、「ダイヤルアップ接続」や「ISDN」は接続している時間で料金が増えるため
たとえ、WEBサイトの読み込みが終わったあとでも、インターネットを切断しなければ
料金がどんどん増えていくというのが当たり前でした。

当時のインターネットのプランは「月◯◯時間プラン」のような時間単位でのプランが提供されていましたが
それでも、うっかりインターネットの切断をし忘れると、あっという間に
プランを使い切ってしまうので、当時はよくインターネットに繋いだり切断したりと
慌ただしくしながら、インターネットを楽しんでいたのを覚えています。

個人的にはADSLを使ったことがない

こんな記事を書いておいて何なんですが、私はADSLを使ったことがありませんでした。
というのも、一番最初に親に契約してもらったインターネット回線は
「ADSL」や「ISND」より前の「ダイヤルアップ接続」なのですが
「ISDN」や「ADSL」が登場して、わずか数年でケーブルテレビのインターネット回線や
光回線も普及しだし
我が家も「ダイヤルアップ接続」から「ケーブルテレビ」に移行したためです。

ただ、「ISDN」以降は当たり前だったのですが
「ダイヤルアップ接続」はインターネットに接続していると、固定電話に電話がかかってこない（話し中状態）だったので
当時は「インターネットに繋がってるのに電話がかかってきた！」と感動しました。

最後に

今は誰もが当たり前のようにインターネットに接続し
また、インターネットにつながっていると、わざわざ意識すること自体も少なくなるほど
身近な存在になりましたが、思い返せばインターネットを含むITの歴史というのは
ものすごいスピードで進化を遂げたように思います。

今は当たり前のスマートフォンも12,13年ほど前は
まだ全然普及していなかったわけですから
そう考えると、今から10年後というのもどうなっているのか非常に楽しみですね。

それでは、今回はこのへんで。