「快晴」が無くなったって知ってますか?
はじめまして、物流システムSecの井上です。
最近、天気について調べる機会がありました。
「快晴」の日がどれくらいあったのかと思い調べたところ、
そもそも「快晴」という天候はありませんでした。
そもそも「快晴」ってなに?
「快晴」とは別名「日本晴」とも表現される「空に雲がほぼ存在しない晴れ」の事です。
その昔天気を調べた時は載っていましたが、2019年2月頃から順次観測が終了していった様です。
実は目視確認だった
2019年頃に各地の気象台・観測所が、機械化による自動観測に切り替わっていきました。
それまでの天候の観測は目視で行われており、各地の気象台や観測所で気象庁の職員の方が空を見上げて判断していました。
『今日は雲が1割も無さそうだから「快晴」』、『今日は雲が2割くらいあるから「晴れ」』等、人による主観・感覚の部分が多くて見る人によって天候が微妙に変わるといったこともあった様です。
機械化したけど判定できない?
機械化による気象衛星の自動観測では、雲の有無や前1時間の日照率等の判定基準が設けられており、天候の精度は上がりました。
しかし、上層雲と中下層雲の多さで「曇り」「薄曇り」を分けたり、粒の大きさで「雹」と「霰」を分ける等、現状の観測体制でこの判断を気概が行うことは難しい様です。
この為、「快晴」「薄曇り」「雹」や「彩雲」等の30種類近い天候・特殊な大気現象等は、
一律「晴れ」「曇り」等の簡単な天候標記への変更、及び観測を行わないことになりました。
技術の進歩によって天候観測の精度は上がりましたが、一風変わった天候標記を目にする機会が少なくなったことは寂しいですね。
余談ですが、「彩雲」という雲が虹色になる天候を見た時すごい驚いたので、興味がありましたら一度検索してみると面白いかもしれません。