社内共有フォルダのクラウド化
多拠点間のファイル共有と災害に備えた対策
社内でファイルを共有する際、Windowsの機能を用いた共有フォルダによるファイル共有やネットワーク対応型の外付けハードディスク等を利用されることもありますが、別の拠点や外部からファイルを参照するには、ネットワーク環境を整えたり、社内でインフラを整備するなど対応が必要となってきます。また、自社内での管理となった場合は、災害などに対する考慮も必要不可欠となります。
システム概要
- 業種
- 土木建設業
- プラットフォーム
- AWS
- プロジェクト規模
- 1人
- 制作期間
- 1ヶ月
背景・課題PROBLEM
社外からのファイルアクセスと災害対策
お客様の会社では、県内に複数拠点の事務所が有り、それらの拠点とファイルを共有する必要がありました。本社以外からの拠点からはメールにファイルを添付したり、作業担当者がUSBにファイルを格納して持ち込むなどを行っておりましたが、メール送信時の誤操作による情報漏えいやUSB端末の紛失などのリスクが懸念点となっておりました。
また、自社内でファイルを保管しておりましたが、万一の災害などに対するリスクも懸念されており、外部化したいというご要望も有りました。
- 簡潔な手法によるファイルの共有
- 万一の災害に備えたファイルの保管
- コストはできるだけ抑えたい
提案SUGGESTION
- クラウド型ファイル共有サーバーの構築
- Windows Serverを用いた共有フォルダによるファイル共有
- Amazon Web Serviceをプラットフォームとした構築
クラウド型ファイル共有サーバーの構築
多拠点間のファイル共有を行う上で、社内での端末の管理やメンテナンスなどを必要としない、クラウド型のファイル共有サーバーを提案いたしました。ネット環境さえあれば、どの拠点からでも接続できるため、利便性が図れるためです。
Windows Serverを用いた共有フォルダによるファイル共有
お客様から色々とヒアリングしていく中で、使い方はできるだけ簡単なものにしたいというご要望が有りました。ファイル共有を行う上では、DropboxやOneDriveなどのようなクラウドストレージのサービスがありますが、別途ソフトウェアをインストールしないといけないことや、DropboxやOneDriveなどはユーザー単位での費用が発生します。お客様の会社では従業員が100名を超えるため、費用が高額化しやすい点からWindows Serverを選択いたしました。
Amazon Web Serviceをプラットフォームとした構築
Amazon Web Service(以下AWS)はAmazonが運営するクラウドサービスプラットフォームですが、世界規模で多く利用されているのはもちろんですが、日本でも各省庁や大手企業などが利用しており、豊富な実績があります。また、世界レベルの大手企業が運営していることから、災害などへの対策についても十分な信頼があります。
スペックなどにもよりますが、比較的安価に利用できる点からもAWSを選択しました。
成果RESULT
- 共有フォルダにファイルを入れるだけなので、情報漏えいや紛失のリスクが軽減された
- 重要なファイルの保管などに対して、災害リスクを抑えることができた
- 比較的安価な費用で導入することができた
これまでメール添付やUSBの持ち込みなので行われていたファイル共有が、サービス導入以降なくなり、お客様からは安心して使うことができると好評いただきました。セキュリティ面に関しても、ユーザー認証機能はもちろんのことですが、今回は拠点ごとに固定IPを持っておられたこともあり、それらの拠点からしか接続できないように制限をかけたことで、より安心してお使いいただけるようになりました。
Amazon Web ServiceなどでWindows Serverを構築し、ファイル共有を行う場合、必要なストレージの容量やネットワークの通信量にもよりますが、利用者の数が多い場合はクラウド型ストレージサービスを利用する場合に比べ安価に抑えることができるためおすすめです。